久々に書店で有意義な時間、衝動買いしたのはやなせたかしの文庫本
自分がブログを書くようになって、沢山の方のブログを読む機会が増えました。
その中で紹介されている書籍が気になったりして、レビューを見たりはするものの、
やはり買うなら実際に本を手に取り確認してからと慎重になります(単行本は高価なので)
遠い昔の、自分への投資だ!と自由に本を買い漁っていた独身時代が懐かしい。
他に当時との違いといえば、老眼が進み、読書には眼鏡が欠かせないこと…(苦笑)
ついつい黄色の帯にある言葉に引き寄せられ、
手に取り、買ってしまいました。
自分が初めて子供を産んで育てるようになるまでは、
正直、顔の一部を「どうぞ」と渡すイラスト自体が異様に感じ、抵抗がありました💦
のちに子供と一緒にテレビでアニメを見るようになり、
そして富良野のアンパンマンショップに家族で訪れ(上のふたりが小さい頃だから20年近く前のこと)
2階のギャラリーの絵画や、やなせたかしさんの言葉などを見て心があったかくなり、
そうして次第にアンパンマンの世界に打ち解けていったのでした。
もちろん子供達はアンパンマン、大好きでした。
その後、子供が6才と3才のとき、
前の夫が癌闘病の末に他界、2003年5月のことでした。
2002年の夏キャンプにて。後ろで子供達を見守るお父さん
それから私は「アンパンマンのマーチ」を聞くと、
はらはらと涙がこぼれるようになりました。
「なんのためにう~まれて~なにをし~ていきるのか ~♪ わからない~ま~ま~終わる~そ~んなの~はい~やだ~ ♪」
夫、どんなに無念か。
悔しいだろうな。
寂しいだろうな。
会いたい。話したい。
そうして、泣いてばかりでした。
アンパンマンのマーチの歌詞に、
今もちょっとだけ胸の奥が動揺しちゃいます。
でも、大丈夫。
昨日で長男は24才になりました。
そして私は明日で49になります。
こっちはみんな、元気だよー
そうだ うれしいんだ 生きるよろこび
たとえ 胸の傷がいたんでも
なにが君の しあわせ なにをして よろこぶ
わからないままおわる そんなのはいやだ
それまで深く意識せず聴いていた歌が、
気に留めることのなかったシンプルな歌詞が、
突然あのあと自分の中に入ってくるようになったというのは、いくつかありました。
見上げてごらん夜の星を などもそうでした。
この本は2012年にPHP文庫より発行されたもの。
心に刺さるやなせおじいちゃんの言葉が精選されています。
そして以下のように6つの章に分けて、オトナ向けの 優しくて分かり易くて説得力ある言葉と思いが詰まっています。
「今までやってきたことが、
全部、役に立っているんだよ。
無駄なことはひとつもない」
ーやなせたかしー
隣の江別市内ですが、ウチからはわりと近い蔦屋書店。
本が好きなので時間と環境が許すなら1日いても飽きないけれど、さすがになかなか行けない。。
今回はその大型書店に行き、幾つかチェックしていた本を検索機で探しながら、
見つけては近くの椅子に腰かけパラパラめくりを繰り返し。。
結局は目当ての本たちは購入にはいたらず、
ふと目にとまった文庫本のみお持ち帰りとなりました。
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