乳がんになって目が覚めた

乳がんになって目が覚めた

これまでの治療時の記録、また、当たり前に朝が来て過ごせている感謝の日々、そこから残していきたいことなども書いていきます。

「同じ境遇」の、それぞれ

今朝、新聞を読んでいたら【「同じ境遇」の、それぞれ】というタイトルに目がとまりました。

フリーアナウンサー清水健さんが書いた記事です。

清水さんは奥様を乳がんで亡くされた方です。

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自分も乳がん経験者で清水さんの奥様と同じ2014年に発覚しましたが、今こうして日常の生活に戻ることができています。

また、自分自身が以前がん闘病の夫を看取った経験もあります。

そこで、清水さんの記事の中の特にこのメッセージに深く共感しました

 

「乗り越えなくてもいいし、

 いつまで引きずってもいい、

 今を頑張ってほしいと

   心から願います」

 

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私自身こうして「過去に前の旦那を看取りました」とか、そんな風に振り返りブログに書けたりしているのは18年の歳月が経ったからで・・・

死なせてしまったと自分を責めたり、

もっとこうすれば良かったのではという後悔、

その後だって常にこれでいいんだろうか?とか、

子供に対し家族に対し間違ってないだろうか?

そうして全てに自信がないままに、

ただ無我夢中でここまで来ました。

そしてやっとです。

そこで今、同じ境遇にいる方に自分も言えることはやはりこれなのです。

「乗り越えなくてもいいし、

 いつまで引きずってもいい、

 今を頑張ってほしいと

   心から願います」

 

” 時薬(ときぐすり )” も、効いたときに初めてその効力が理解できます。

だから、いずれ時間が傷を癒してくれるから大丈夫、なんて言えない。。

 

また、「同じ境遇」だから「同じ」だと、統一できるものでは決してない。

清水さんも書いていますが、本当にみんな「それぞれ」なのです。

 

去年、清水さんが奥様を看取ってから5年経ったときの心境を取材した記事を見つけました。


先日このブログに「久しぶりに落ち着いた朝」というタイトルで投稿をしましたが、

実はあの日の朝、前の夫が夢に出てきたんです。

夢の中で私は、若いころ会社の飲み会の二次会などでよく行ったようなソファー席とカウンターがある小さなスナックに行くのです。

ドアを開け小さな店内を見渡すと、カウンターの1席に夫が座っていてニッコニコ😊満面の笑みで私を見ているのです。

私は駆け寄り背中にまわり、ウソ⁉️え、ウソでしょ⁉️と言いながら 背後から夫の右手をとり握りました

大きさも厚みも、温もりも、それは確かに昔と変わらない夫の手でした。

両手でそれを包んでいるとき私はハッと目が覚めました。

 

ほかにも奥様の七回忌を迎えた清水さんを取材した記事も見つけました。

海老蔵さんも清水さんも、ほんとすごいな・・・

自分の場合は、この18年の間は「幽霊でもいいから出てきて!会いたい会いたい!」と思っていた時はなかなか現れませんでしたが、

数えるほどしかない夫が登場した夢というのは、

遠くへ遠くへ離れていってしまう夢だったり病床で痩せたままで弱々しい姿の夢だったり、

そんな、目覚めたあと落ち込んでしまう悲しい夢ばかりでした。

でも、そういえば夫がそうして夢に出てきたときは大体メンタルが下降気味で不安定な時でした。

今回は、ちょっと色々あって心穏やかになれないことがあったあと周りの何げない幸せを改めて実感し、ホッとし、

気持ちを切り替えた直後だったのでした。

だから・・・

安心して出てきたのかな(*ノωノ)

 

大丈夫だよ~安心してね~

(最後は天へつぶやき終了💛また明日から頑張りまーす)