【回想録⑥】抗癌剤副作用の症状とウイッグ購入を早まって失敗した件
今から6年前の2014年8月7日は、抗癌剤点滴投与の初回でした。
その日から3週間ごと全6回の予定で「ドセタキセル」の投与からまずは始まりました。
これから数カ月にわたり通院しながらの治療なんて、
いったいどのような生活になっていくのか、
入院や手術に引き続きまたも経験したことがない時間が始まることに不安しかありませんでした。
当時は幼稚園年少児、中3、高3の3人の息子と、会社員の旦那と、
初めのうちはお義母さんにも来てもらい、
みんなで助け合いながらの毎日が始まりました。
ドセタキセルによる副作用で私がキツかったこと
抗癌剤の点滴の前に吐き気を抑える〈デカドロン〉という抑吐剤を点滴したのが私にはよく効いたようで、
イメージが強かった〈抗癌剤でゲーゲー吐いて苦しむ〉だとか、
〈オエオエしながら吐き気と闘う〉ということは全くありませんでした。
初回の投与から2回目の投与までの3週間の間が、やはり初めての様々な副作用の症状に戸惑い1番辛かったように思います。
抗癌剤投与の回数をこなすごとに、いかに副作用を軽減させるか工夫する”余裕”といいますか、
あとは”慣れ”といいますか、
できるだけ痛みや不快感のない生活ができる状態にもっていけるよう
ひとつひとつの作戦や対処が功を奏していったという感じでした。
私が最もキツかった、経験したことのないような背中や体の中心部を圧迫されるような筋肉痛、関節痛、末梢神経障害、涙目障害、
そして対処や予防で段々うまく切り抜けられるようになった口内炎や味覚障害、胃の痛み、
そのへんのことについてはまた改めて詳しく、
対処したことなども含め具体的に綴っていこうと思います。
投与した抗癌剤により白血球(特に好中球)が減少してしまうことで、
感染症が起こりやすい状態になり抵抗力が低下するので注意が必要でした。
それが点滴後だいたい1週間から10日、そこがピークで、
そこを越えたら体も、こう、何かが落ちたようにスッと楽になり、
次の点滴投与の日まで体力温存!やりたいことをやる!行きたいところに行く!
・・・ そんなサイクルの繰り返しでした。
ピークが過ぎ辛い症状から解放されたときの、
当たり前のように家のことができる、起きていられる、
家事ができる、スイスイと家の階段の昇り降りができる、
あの、まさに水を得た魚になる感覚、
ありがたくなる瞬間や感動は忘れられません。
ネットで買える安いおしゃれウイッグで十分だった
やはり気がかりなのは脱毛でした。
術後の病理検査で化学療法を数カ月かけて行うと決まってから、
入院中は病院の待合室にあるウイッグ専門店の案内に釘付けでした。
自分のモチベーションを保つためにもきちんとしたものを、
必ずそれ専門の店舗で買うものだと思っていました。
特にそこは調べもせず、、、そう思い込んでいました。
そして、副作用が起きたら外出もできなくなるかも!準備しておかなくてはと、
退院後わりと早いうちに街の中心部にある店舗へ。
まずはカウンセリングから。
そして商品選び。調整。発注。
私はものすごい高価なウイッグを、意を決して購入したのでした。
けれど、髪が抜け出し、いざ装着すると違和感があり、、、
見た目もイマイチ、、、老け感満載、、、
でも着けたことないけど、こんなものなのかなヅラって、、、
でも高いの買っちゃったし髪がないのにオシャレもないでしょと自分を抑え、、、
でも、鏡を見るたびブルーになるのでした。(涙)
そしてある日、治療を受けている乳がん患者さんのブログで
「脱毛したけどネットで買えるおしゃれウイッグで楽しんでいます」というような記事を見つけました。
え、こんな安いので大丈夫?!と不安になりつつも
ポチッと注文。
・・・なーんだ、、、
じゅうぶんじゃん!
むしろ、全然いい・・・(泣)
医療用ウイッグ、おしゃれウイッグで検索したらいくらでも出てくる出てくる。
つくづく「知らない」「知ろうとしなかった」ことに、溜め息。
もちろん高価なオーダーメイドで、似合いフィットし気に入り満足すればそれはそれでいいのです、それも人それぞれです。
でも私には身の丈に合った範囲内で買えるもので、じゅうぶん満足だったのでした。
ちなみに私はハゲチャビン期間が長かったので、
だんだん楽しくなり買い足していくうち増えていき、
最終的には6つぐらいをその日の気分で使い分け愛用してました。
ロングになったりショートになったり、またいきなりロングになったり。
ご近所さんで事情を知らない方はアレアレ?と思っていたと思います(^^ゞ
子供達の行事や用事で外に出なくちゃならないことが多かったので、ウイッグはとても助かりました。
ドセタキセルでの治療は当初の計画通りに進み終了、
その後、12月から翌年2月まではMPA(ヒスロンH)先行投与のあとCE療法(CPA+エピルビシン)4回というメニューでした。
副作用で食欲が止まらず体重が増えたり浮腫んだり、
ドセタキセルとはまた違った厄介な副作用に振り回されました。
その時のことについては、
次の【回想録】で振り返っていこうと思います。
おまけ・・・
オカンのヅラ気になる
弟もとりあえずかぶる
ココちゃんもかいw
当時よくオカンを笑わせてくれていましたね。
みんな、ありがとう(-ω-)/
~乳がんの発覚から治療に至るまではこちら【回想録①~④】~